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2013年05月27日 ハラール食品を国内に普及 - 株式会社 二宮【前】

 

 株式会社・二宮(東京都渋谷区、二宮伸介社長)は、国内企業としては唯一のハラール食品専門業者だ。日本政府は現在、観光立国を目指して外国人観 光客の誘 致を積極化させているが、東南アジアなどに多いムスリムは重要なターゲットの1つ。二宮はこうした動きにも対応し、製品の充実を図るとともに、イスラムや ハラールという日本人にとってなじみの薄かった概念の浸透にも努めている。
 10年前に、二宮伸介社長がインドネシア食品の輸入販売を始めた。 それらにすべてハラールマークが付いていたことからハラール製品専門とすることとし、現在では即席めんや飲料、調味料など約150アイテムを取り扱ってい る。最近需要が高まってきた肉類は、豪州からハラール処理されたラムやマトン、ビーフを、ブラジルからはチキンを輸入。また、自社ではハラール・パンや弁 当製造も手がけている。日本のムスリム人口は17万人ほどとされるが、二宮社長は都内の新大久保や御徒町といった地区を歩き、販売網を広げていった。主な 利用者は在日ムスリムだが、ホテルや研修施設、大手プラント会社などからの注文が増加中だ。

パン製造で知った基準の奥深さ

  日本人のハラールに対する知識は、「豚肉やアルコールを使用してはならない」という程度のものだが、実際は非常に奥が深い。例えば肉類は、イスラム教徒の 手によって家畜の第三頸椎をカット、処理されなければならず、処理の際の方角などにも決まりがある。このほか砂糖は、原材料がショ糖とサトウキビだけで、 豚・アルコールは入る余地がないようにみえる。しかし、製造工程に骨炭塔によるろ過が含まれ、この骨炭に牛のものが使用されるため、それらがハラールの処 理を経ていなければならない。飲料に入っているアスコルビン酸(ビタミンC)についても、それを包んでいるゼラチンが豚由来のためハラール基準からは外れ るなど、その決まりは非常に複雑だ。
 二宮社長がこの奥深さを痛感したのが、パンの製造だった。創業後すぐにハラール・パンの製造を目指したが、 数十種類の原材料がある中、ハラール認証のある原材料を調達するだけでなく、調達できないものは原材料表示をチェックしたり、表示されていない加工助剤、 製造機器などについて、各メーカーから製品企画書や製造工程表などの正式文書を取り寄せなければならない。自社工場でも使用機材や製造手順などのチェック が必要で、商品化にこぎつけるまでに2年かかったという。
 なお、これらのハラール認証は日本ムスリム協会と拓殖大学イスラム研究所が行ってい る。国際的に認められた認証機関としては国内唯一の存在で、これまではイスラム圏向けの輸出品の認証を行ってきた。国内販売向けのハラール認証としては二 宮のパンが初めてのケースとなったようだ。   (つづく

 

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