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2013年03月25日 介護・医療の情報インフラを提供 - エス・エム・エス

 介護や医療分野の人材紹介サイト等を運営するエス・エム・エス(SMS、2175)が、アジアでの事業展開に動いている。若年層が厚く成長著しいアジアだが、過去の日本と同様に徐々に高齢化が進展しており、同分野の情報ニーズも拡大中。各国ごとに文化背景や政策などが異なるが、国内で培ってきたノウハウをもとに、現地に即した事業を開発・育成していく考えだ。
 SMSは、高齢社会に適した情報インフラを構築することを目的に2003年に創業。人材紹介・求人広告サイトの「ケア人材バンク」や「カイゴジョブ」、「ナース人材バンク」「カンゴジョブ」などは業界トップのシェアと認知度を獲得し、介護・医療業界ではなくてはならない存在となった。転職などの非日常的なサービスだけでなく、コミュニティサイトや通販、雑誌といった日常的に利用されるサービスも提供することが特徴で、人材や事業者、エンドユーザーの囲い込みを図っている。

バリエーション多彩、可能性は日本以上

 アジア事業は、2008年に中国・上海に出張所を設けたのを皮切りに、09年以降は北京や韓国、台湾、マレーシア、インドネシア、タイで市場調査を開始、子会社を設立しており、事業化へ向けた準備を進めている。各国では医療制度や所得格差、情報媒体、あるいは地理的条件など、介護や医療を取り巻く事情はさまざま。アジアでは日本のような国民皆保険制度はなく自由診療が中心だったり、医療の専門化や医薬分業も進んでいない。介護・医療について、人々が調べたり比較する客観的な情報はほとんどないのが実情だ。
 こうした事情を背景に生まれる情報ギャップ。例えば、一部の富裕層が利用する医療ツーリズムでは、多額の費用を払ってシンガポールなどの一流病院を利用するが、病状によっては国内の身近な医療機関で対処可能なことがあるという。情報を知っていれば過剰な医療コストをかけずにすむケースだ。逆に低所得層の例では、低額の医療サービスを受けるために指定の公立病院を訪れるが、何時間も待たされたうえに処方薬が粗悪品だったというケースはまれではない。自らの疾病が医師の治療が必要なのかどうか、市販の医薬品で処置できるのかどうか、保険の対象であるのかどうかなど、情報次第で選択肢を増やして医療の質を上げることができるだろう。SMSにとっては、事業対象は日本と同様ながら提供すべきサービスのバリエーションは多彩で、ビジネスの可能性も日本以上といえる。
 韓国では看護師の7割が利用するというコミュニティサイトを買収し、求人情報やネット販売、Eラーニングといったサービスを開始した。また中国では、家政婦に対して介護士としての教育を施し、人材を派遣するというサービスも試験的に行っている。各国での市場調査やこれら取り組みから、現地の特性に合わせた情報サービスを提供し、アジア事業を成長のけん引役としていく考えだ。 

 

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