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2013年06月17日 証券取引所は韓国がパートナー

 

今回から隔週で、カンボジア経済の実態について、インターネット総合金融グループSBIホールディングスのカンボジア現地法人、SBIロイヤル証券CEO宗英一郎がホットな情報を提供していきます。
 まず、第1回はカンボジア証券市場設立経緯について。
 現在、世界に証券取引所を有する国は115カ国あり、当地カンボジアにも2011年7月11日にカンボジア証券取引所(CSX)が開設され、2012年4月18日に「プノンペン水道公社」が上場を果たし、待ちに待った株式取引が開始された。しかし、これまで世界の各取引所で上場時の銘柄数が1つというのは類が無く、近隣国のベトナム、ラオスにおいても上場銘柄数は2つあり、当市場はインデックスと株価が一致するといった世界的にも極めてユニークな市場である。
  カンボジア政府は経済成長の基盤づくりの一環として、2006年より証券取引所の開設を検討し始め、2008年に韓国取引所(KRX)をパートナーとして 選定し、共同で証券取引所を設立することとした。CSXへはカンボジア財務経済省(MEF)が55%、KRXが45%を出資しており、証券取引法、取引シ ステムはじめ取引所運営に関して、KRXからの全面的な支援を受けている。これは、2011年1月11日に株式売買が開始したラオス証券取引所(ラオス中 央銀行が51%、KRXが49%出資)と同じ方式である。これらは、韓国政府が日本よりいち早く進めているインフラ輸出のひとつであり、金融市場の整備を 通じて両国間の経済関係を深め、韓国企業の事業拡大にもつなげようといった国家戦略に基づいている。
 また証券取引システムは、KRXが20年ほ ど前に自前で開発し、上場企業数100社以下を対象に開発された簡易的なものである。KRXはこれを、カンボジア、ラオスの証券取引所、証券会社はじめ市 場参加者へリースで貸与することで、開発コストの回収を図っている。さらには、世界的に証券取引所の再編が進むなか、韓国証券取引所が単体で生き残ること は容易ではなく、こうしたカンボジア、ラオスの市場運営に関与、またフィリピン、マレーシア、ベトナム等の取引システム開発受注を積極的に進めてきたこと で、アジアでの金融ハブとしての地位を彼らは確立させつつある。従って、これらは韓国政府が国家戦略として掲げてきた「資本市場におけるグローバル化」の 成果が実ってきた証と言えよう。

◇筆者紹介◇
宗 英一郎(そう えいいちろう)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科卒。大手銀行勤務を経て、2006年SBIホールディングス株式会社に入社し、シンガポール現地法人取締役、ハノイ駐在員事務所長を経て、現在はSBIロイヤル証券CEO兼プノンペン商業銀行取締役。

 

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