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2013年07月22日 もっと賢く渋滞緩和を

 

 未開発の天然資源が豊富であるため、今後の経済成長と発展に注目されて久しいインドネシア。昨年のGDP伸び率は6.23%となるなど、近年着実 に成長し ている。さらに、その人口は2012年現在2億4800万人と推定され、2020年までに2億5400万人に達すると言われている。
 しかし、この経済成長と人口増加に比例した社会資本が整備されているかと言えば、まだまだこれからであり、首都ジャカルタの交通渋滞はモノが流れるにはほど遠く、その交通渋滞は世界最悪とされている。
  そうしたなか、昨年10月の第3回MPA(首都圏投資促進特別地域)構想運営委員会において、日本とインドネシア両国は、MPAについて、2020年まで に港湾やアクセス道路のインフラ整備など完成を目指す45件の優先事業と、そのうち今年末までの着工を目指す18件の早期実施事業を定めたMPAマスター プランを承認したところである。
 この点、ジャカルタにおける交通渋滞は大型プロジェクトが完成するまで放置することはできず、その解消は喫緊の課題である。
  渋滞原因の一つは、交通マナーが非常に悪いことである。例えば、2車線の車道を3車線として走行すること。これは路肩をバイクだけでなく車も1車線として 走行しているため、片側3車線になり車輌同士の間隔が極めて狭く速度が低下するためである。(とにかく、バイクの交通量とマナーの悪さは日本とは比較にな らない)交通マナー向上による渋滞緩和の効果は未知数である。
 2つ目は、多くの交差点が右折禁止となっていることである。一度左折し、Uターンする車両があること。これについては、右折レーンの設置と信号制御によって、かなり解消できるのではないかと思われる。
  3つ目は、休むことなく実施される補修工事である。首都ジャカルタにおける道路舗装の状況を見ても、雨期に工事を進めたため、いたる所でスライドが生じ、 また、年中路面温度が高温なため、わだち掘れが当たり前のように目に付く状況である。さらに、橋梁前後の横断部では、埋戻しによる沈下を防ぐ踏み掛け板が 施工されていないためか、後部座席に乗っていても橋梁の位置が必ず判明できるほどの段差による衝撃を受ける(こうしたことが日本で見受けられると道路管理 者の瑕疵を問われるだろう)。
 しかし、これらは少しの知識と技術力があれば安易に改善できるはずである。例えば、改質アスファルトを使えば、わ だち掘れ対策が可能で、補修に係る費用と工事渋滞による経済損失を比較すれば、それを初期投資する価値はあるだろう。また、現場試験を実施することでも問 題が解消されるのは明確である。
 こうしたことを踏まえ、インドネシアへの日本のインフラ輸出は、大規模プロジェクトへの参加だけでなく、長期的なメンテナンスや管理技術でも協力関係を強化していくべきで、そこには大きなビジネスチャンスがあると言える。

三木 啓司(Serendipity Japan)

 

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