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2013年02月25日 インドネシアと北朝鮮

 北朝鮮は、2月12日に3度目の核実験を強行した。これを受けて、各国は、核実験を強く非難し、日本、アメリカ、韓国は、新たな制裁も含め対北圧力の強化を決めている。EUも金融・貿易規制を柱とした独自の追加制裁を決めた。しかし、中国は今回の核実験に反対する意思を明確にし、独自の金融制裁を行うことを検討しているが、実際に行われるかは疑問である。北朝鮮の最大の貿易相手国である中国が何らかの措置を取らなければ、日米韓、そしてEUといった国々が制裁を行っても、北朝鮮にとって大きな影響はないと考えらえる。国連も安保理決議に基づく制裁措置を行ってきたが、各国が遵守しているかチェック機能はなく実際にどこまで効力があったかは不明だ。北朝鮮は、実に162カ国と国交を結んでおり、貿易相手国としては、インド、ブラジル、ロシア、タイ、南アフリカなど世界各国と関係を深めている。韓国も、開城工業団地経由での貿易を活発に行ってきた。北朝鮮が、今まで様々な制裁を受けてきたにもかかわらず、核開発を続けることができた事実からも分かるように、国連決議で更なる制裁が決定しても、どれだけ北朝鮮の金体制に影響があるのか疑問である。国際社会の北朝鮮への対応は、足並みがそろっているとは言い難い。日本は、アメリカと歩調を合わせることはもちろんのこと、核放棄を促し国際社会が一致して対応するために、6カ国協議該当国だけではなく、北朝鮮と友好関係にある国々に根回しして対応を協議すべきではないだろうか。

 ところで、インドネシアは北朝鮮の友好国として知られている。「金日成花」のエピソードは、友好の証として有名である。1965年、北朝鮮の金日成がインドネシアを訪問、ボゴール植物園を見学した際、当時のスカルノ大統領が、園内の温室で交配育種されたデンドロビウムの花に金日成の名をつけることを申し出、この花に「Dendrobium Kim Il Sung(金日成花)」という名を付けたという。スカルノ大統領と金日成の関係が良好であったため、それぞれの娘と息子であるメガワティと金正日の関係も極めで良好であった。日本人拉致被害者の曽我ひとみさんと夫のジェンキンス氏の再会がメガワティ政権中のジャカルタで行われた背景には、北朝鮮とインドネシアの良好な関係が大きく作用している。要人の北朝鮮訪問としては、2002年にメガワティ大統領が、2006年にはユドヨノ大統領が、また最近では2011年にメガワティ元大統領が闘争民主党(PDI-P)のメンバーと共に訪朝している。もちろん、インドネシア政府も公式見解として今回の核実験を強く非難している。とはいえ、北朝鮮との友好関係を崩すことはないだろう。日本政府は、北朝鮮問題について、インドネシアと協議してみてはどうだろうか。インドネシアを含むアセアン諸国との連携を極東アジア問題に関しても密接に行っていくことは無意味ではない。

堀場明子(Current Asia)

 

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