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2013年01月28日 国定休日から見るインドネシア

 大洪水の被害の中ではあるが、2013年が始まるにあたり、国定休日を確認することであらためてインドネシアの多様性を考えてみたい。民族・宗教によって休日の過ごし方が異なるからだ。
 1月は、 1日の「西暦の新年」と24日「預言者ムハンマド生誕祭」の休日がある。
 2月は、「旧暦の新年」=中国の春節が今年は10日にある。スハルト政権崩壊後の2004年から国定休日に加わった。
 3月は、12日のニュピと呼ばれるバリ・ヒンドゥー教「サカ暦の新年」と29日の「聖金曜日」が祝日となっている。ニュピは、悪霊が過ぎ去るのをじっと待つ日とされ、バリでは一切の仕事をせず、火の使用や外出は1日中禁止であるため、バリへの旅行には注意が必要である。一方、「聖金曜日」は、イエスの死と復活を記念するキリスト教の典礼歴で最も重要な祝日「復活祭(今年は3月31日)」の前の金曜日を指す。金曜日だけでなく、復活祭前の1週間は聖週間と呼ばれ、熱心なキリスト教徒は毎日のように教会へ足を運ぶ。
 5月は、9日にイエスが復活してから40日間弟子たちと共に過ごした後、天にあげられたことを記念した「イエスの昇天」の祝日で国定休日となる。また、今年は25日(土)が「釈迦の生誕祭」ワイサックであり、インドネシアでは、世界遺産であるボロブドゥールに仏教徒が集まり盛大な祭典が行われる。
 6月は、6日がイスラーム教の預言者「ムハンマドの昇天の日」である。ムハンマドは、エルサレムの岩のドームがある場所から天に上ったとされている。
 7月は、国定休日はないが、9日から始まるラマダン月にあたり、断食の1カ月である。その後、8月8日、9日がイスラーム教最大の祭り「イドゥル・フィトゥリ」断食月明けの祝日と続く。8月のもう1つの祝日は、インドネシア中が赤と白で飾られる「独立記念日」である。1945年8月17日に行われたスカルノ大統領の独立宣言に由来している。
 次の国定休日は、10月15日のイスラーム教の祝日、「犠牲祭」である。この日は メッカ巡礼最終日でもあり、町内ごとに牛や山羊を屠り、その肉を貧しい人たちに分け与えるため、町中が血で染まる。
 11月は、 5日の「イスラーム教歴の新年」が国定休日に指定されている。預言者ムハンマドが西暦622年にメッカを離れ、メディナに移った(難を逃れて別の町に移り住むことをヒジュラという)最初の日がイスラーム歴の新年と位置付けられている。そして、最後の国定休日は、12月25日のイエスの聖誕祭、クリスマスとなる。
 インドネシアの休日は、それぞれの宗教の祝日が多いことが分かる。祝日を知ることから、インドネシアの多様性を実感し、彼らの宗教と文化を尊重した上で、共に仕事をしていくことが円滑な人間関係を築く一歩になるに違いない。

堀場明子(Current Asia)

 

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