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2013年12月02日 ベトナムにおけるプラスチック産業

  ベ トナムにおけるプラスチック産業は現在、年平均15~20%の成長率で急成長している。高い成長率を支えているのは、国内消費と輸出需要の増加である。1 人当たり国内消費量は2009年28㎏であったが、2011年には15%増の32㎏となった。また、先進国やアジアを中心として世界的にも消費量は増加傾 向にある。2013年初から10カ月間の輸入額は前年同期比23.2%増の21.2億ドルであり、輸出額は同13.2%増の14.8億ドルであった。 2011年の主要輸出国は日本(26%)、アメリカ(11%)であり、これらの先進国に対する輸出は、ある程度品質の高いプラスチック製品を生産できるよ うになったことを意味する。一方、主要輸入国は日本(29%)、中国(25%)であった。輸出入ともに日本は最大取引国であり、同産業は日本の経済市況に 大きく左右される構造となっている。
 ベトナムのプラスチック市場は大きく4分野に分けられ、生産高でみると包装分野(原材料の包装、食品包装、 PET製品等)が39%、建設分野(硬質ポリ塩化ビニル管、硬質ポリエチレン管等)が21%、家庭用品分野(テーブル、椅子、家具類等)が21%、エンジ ニアリングプラスチック(以下、エンプラ)分野(自動車やオートバイ、電子機器の相手部品等)が19%である。世界のプラスチック市場の構成比と比較する と、エンプラ分野の構成比は小さいとは言えない。しかし、国内自動車メーカー関係者からは、品質の高いエンプラの国内調達が困難であるという声があがって いる。
 高成長を続けているプラスチック産業だが、国内のほとんどの産業と同様に同産業もまた原材料価格に大きく依存している。プラスチックの原 材料は、石油や天然ガスから生成されるポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチック樹脂であるが、製品価格のうち原材料価格が占める割合は約7割と大き い。しかも、石油化学産業が未成熟なため、国内で調達できる原材料は国内需要量の20%に過ぎない。国内生産と輸出の需要を満たすために、2013年初か ら10か月間で、47.3億ドルの原材料が輸入された。ただでさえ、石油価格変動から大きく影響を受ける原材料価格であるが、輸入に頼っているベトナムで は為替レートや国際価格の変動に対して、国内調達可能な他国よりも影響を受けやすい。この現状を打開するため、原材料の生産に対する投資が熱望されてい る。
 現在、ベトナムのプラスチック産業は他国と比べて、高付加価値製品を生産しているといった優位性は存在せず、国内・国際需要量の増加をうけ て、高成長を続けている。需要の増加はしばらく続くことが予想されるため、今後も成長を続けるだろう。しかし、国際競争を勝ち抜き、国内・国際市場でシェ アを広げるためには、資本集約度を高め、生産性を上げる、高付加価値製品の製造技術の向上等の努力が求められるだろう。

B&Company 株式会社 Nguyen Quynh Trang

 

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