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2013年09月24日 自動車市場、起亜やタタなど参入

 

 相 変わらず、ヤンゴンの渋滞は悩ましい。新たな道路の建設や鉄道の近代化といった抜本的な対策を打つにも、まだ長い時間がかかるだろう。交差点ごとに大渋 滞を起しているのが日常的な光景となり、渋滞解消の兆しも見えない状況下が続いている。しかし、そんなうんざりする光景の中にも、目を引く変化が現れ始め た。
 長蛇を成す日本製中古車の車列に混じって、見慣れぬ外観の車が街を行く。最近販売が始まったばかりの韓国・起亜の乗用車や、インド・タタのナノを使ったタクシーだ。数はまだ少ないながらも、こうした新車を見かけることは、いまや決して珍しいことではない。
  乗用車のみならず、中型トラックにも同様の変化が現れ始めている。公共交通機関が貧弱なヤンゴンでは、学校などへの送迎に「フェリー」と通称されるシャト ルバスが多用されている。バスといっても、中型トラックの荷台にベンチを取り付けただけのものだ。このような中型トラックは、かつて日本車の独壇場だった が、登下校時間帯にはヒュンダイのトラックをずいぶんと見かけるようになった。
 今年4月以降、ヤンゴンでは海外自動車メーカーの新車を販売するショールームの開設が相次いでいる。4~5月に開業した起亜やタタのショールームを皮切りに、今月に入ると、インセイン通りのタマイン交差点付近にフォード、ヒュンダイのショールームがそれぞれ開業した。
 広報活動への注力も観察できる。ジャンクション系列のショッピングモールへ行くと、起亜がキャンペーンを後援したり、館内で広告映像を流しているのをよく見かける。日常生活で目にする機会が増えたことで、韓国車の存在感は一際大きく感じられるようになった。

日本車は右ハンドル、整備がネック

 ヤンゴンで日本製中古車が圧倒的なシェアを占める状況について、その理由を説明するのに日本ブランドへの絶対的な信頼感が挙げられることが多かった。現在のように選択肢が増えた状況下で、市中のドライバーはどのように考えているのだろうか。
  機会があるたびにタクシーのドライバーに尋ねてみると、だいたい評価の傾向は共通している。まず、左ハンドル車への高評価。ミャンマーの道路は右側通行で あり、右ハンドルの日本車では追い抜きなどの際に前方視界が限られ、リスクが大きい。加えて、新参の外国車、特に韓国車の品質は日本車とほとんど変わらな いものと見られている。
 日本車については、年式の新しいモデルの中古車は高品質であるものの、そうした新型車に組み込まれているエレクトロニク ス関連の部品の整備が困難であることを訴えられることが多い。一昔前の車なら、純粋な機械部品だけで、路上の整備屋でも十分対応できた。しかし、最近の車 両を整備できる人材や場所はごく限られているという。
 ヤンゴンの自動車市場の行方は見定めることが難しい。しかし、単純な日本ブランド信仰だけが強固に存在しているというわけでは、どうやらなさそうだ。

上智大学大学院 石川和雅

 

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