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2013年04月15日 民間日刊紙の発行開始

 4 月1日はミャンマーの新聞業界にとって記念すべき1日となった。長らく発行が認められていなかった民間企業による日刊新聞紙が、正式に発行を再開したの である。出版・報道を管轄する情報省は、2012年12月末に民間紙の発行を許可すると発表し、今年に入って発行申請の受け付けを開始、最終的に16紙に 対して許可を与えた。きっかり4月1日に日刊紙を創刊したのは、そのうちの4紙である。1962年にクーデターで政権を奪取した危機管理政府により発行が 停止されて以来、実に半世紀を経ての復活である。
 民間紙の発行が禁止されている間、ミャンマーの日刊紙は国営の『ミャンマーアリン(ミャンマー の光)』と『チェーモン(鏡)』という2紙にほぼ限定されていた。2011年に第三の日刊紙として『ミャワディ』の発行が開始されたが、各紙とも記事内容 はほぼ共通で、政府の公式発表を掲載することに終始したような新聞だった。

週刊ジャーナルなどから4紙創刊

  これらに代わって、読者の情報に対する渇望に応えてきたのが多種多様の週刊ジャーナルである。総合ニュース紙をはじめ、スポーツ紙、芸能紙、電子通信機器 専門紙など各種の専門紙が発行されており、その数は200紙以上に達するという。大手となると3万~5万部程度の発行部数に達し、都市部住民の間で広く読 まれるようになっていた。このような週刊ジャーナルで実力をつけた各社が、満を持して日刊紙を発行する。
 ここで、4月1日に創刊された4紙のプ ロフィールを簡単に紹介しておこう。『サンドーチェイン(The Standard Time Daily)』紙は今年1月に創刊されたばかりの同名の週刊ジャーナルが日刊紙に移行したもの。全20面。『ピィータウンズゥ(Union Daily)』は現政権与党の連邦団結発展党(USDP)が発行する日刊紙で、全くの新創刊である。紙数は若干少なく全12面。『ナインガンティッ (The Golden Fresh Land Daily)』は既存の週刊ジャーナル2紙を統合して日刊紙に移行したもので、全20面。『The Voice Daily』は経済ニュースに強いとして評価の高い同名の週刊ジャーナルと並行して発行されるもので、これも全20面。価格はいずれも一部150~200 チャット(約15円~20円)。

Voice Dailyが人気

 販売形態は、週刊ジャーナル と同様に、路上のスタンドに並ぶのが一般的である。4月1日の早朝に様子を見に行くと、各紙とも注目度は上々で、続々と立ち寄る客が興味深げに読み比べて いた。とりわけ『Voice Daily』は群を抜いた売れ行きを示し、午前8時頃までに市内のほとんどのスタンドで売り切れてしまったという。
  今後、引き続き他の大手週刊ジャーナルの日刊紙版も創刊される。その大半が週刊ジャーナルを存続させつつ日刊紙との並行発行体制をとるようだ。果たして変 革期の混沌とした状況を乗り越えた先に、どのような業界勢力図が形成され、ミャンマーの世論に影響を与えていくのだろうか。各社はインターネットの活用に も積極的であり、そちらの動向と合わせて目が離せない状況が続きそうだ。

上智大学大学院 石川和雅

 

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