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2013年11月18日 マンダレーからラーショーへ

 

  ミャンマー第二の都市マンダレーから、シャン州北部を抜けて中国雲南省との国境・ムセーへと至る道は、中緬間の貿易を担う幹線道路として機能している。マ ンダレーからムセーへと向かう定期バスも整備されており、複数の会社が運行しているが、外国人のムセーへの入域は以前から制限されたままで、当局の許可が 無ければ訪問できない。

 外国人が許可なしで旅行できる北限は、現在のところ、マンダレーから約200キロの距離にあるラーショーまでと なっている。ラーショーは、植民地時代に敷設されたマンダレー~ラーショー間の鉄道線の終着駅としても知られるが、最近になって空路や陸路による他の交通 機関も充実し始めている。
 陸上交通は、ヤンゴンからラーショーへの夜行バスが複数運行されている。所要時間は15時間前後、使用されている車種は新型車が多く、3列シートの高級車もある。運賃は車種や会社によって異なるが、概ね2万チャット弱。
  マンダレーからラーショーへのバスも運行されているものの、運行時間帯が早朝・深夜にかかる便が多く、使い勝手はあまりよくないようである。代わりにシェ アタクシーを利用することもできる。これならば午前7~8時にマンダレーを発ち、所要5~6時間程度でラーショーに到達する。運賃は1万5000チャット 程度。
 マンダレーの郊外を抜けてムセーへ至る幹線道の入り口に至ると、周囲は一面の丘陵地帯である。道路全域が「麻薬王」ロー・シンハンによっ て設立されたアジアワールド社の所有となっており、行程上にある料金所は全て同社のものだ。道路は比較的整備されていて、大型トラックの往来が多いにもか かわらず、舗装の剥がれや穴はそれほど見かけない。
 ただし、道路沿いの照明は極めて少なく、夜間の走行は真っ暗闇の中を進まねばならない。沿道 の排水、がけ崩れ防止策にも不安な点があり、大雨の直後だと山上から流れてきた水が道路を横断していることが珍しくない。実際、急峻なつづら折りになって いる区間は悪天候の際に通行止めになるという。
 道路幅は片側1車線ずつの対面通行で、乗用車で移動していると頻繁にトラックを追い越さなければ ならない。乗用車は日本車ばかりなので大半が右ハンドル、対向車の存在を非常に確認しづらい。そこでこの道では、乗用車の前方を走るトラックが方向指示器 を点灯させて対向車の有無を知らせるという交通マナーが普及している。右を点灯させたら「対向車あり、右車線にて待て」の意味で、左であれば「対向車な し、追い抜き可能」である。
 ミャンマーの道路交通は、その無秩序さがよく批判されるものの、この道路に限ってはこのマナーが徹底して守られていた。恐らくは、この道を走るドライバーの多くが「常連」であることからなのだろうが、こうした点にも地域ならではの事情が見え隠れしていて、興味深い。

上智大学大学院 石川和雅

 

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