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2013年02月25日 乾季のマンダレー

 乾季中のある日、マンダレーへと行く用事があった。マンダレーはヤンゴンから北へ約700キロ離れた、ミャンマー中央部の広大な平原のただ中に位置する。 エーヤーワディー河の畔に建設された町で、ミャンマー歴代王朝の最後の都として150年ほどの歴史を有する古都である。町の中心部には王宮とそれを取り巻 く城壁・濠が現存していて、市街地はその周囲に碁盤の升目状に広がっている。町に入ると、乾燥地帯ならではのホコリっぽさに閉口させられるが、それ以上に ヤンゴンとの気候の違いに驚かされた。
 乾季のヤンゴンは一年で最も冷え込む「冬」の季節で、早朝には厚着をして町を歩く人の姿を見かけることも あるのだが、マンダレーはそれ以上に朝晩の冷え込みが厳しいことがある。これはマンダレーに限った話ではなく、ミャンマー内陸部のピィーやバガン、マグ ウェなどにも見られる話だ。マンダレーの気候というと、「乾燥地帯で暑い時期にはひたすら暑い」というイメージが先行しがちだったが、乾燥地帯だけに気候 の寒暖差が激しいということでもある。

ミャンマー第二の都市、変化も急速
 ヤンゴンの急激な 変化ばかりが注目されて、ミャンマー第二の都市であるマンダレーに関する情報はさして多くない印象だが、この町の変化もまた急速である。来るたびにバイク の多さが増しているように感じるし、町の至るところに工事現場があって、昔ながらの2階建ての住宅が5~6階建てのアパートに置き換えられたりしている。 ヤンゴンでは、市街地へのバイク乗り入れが禁止されているため、他の東南アジアの都市のように路上をバイクが埋め尽くしたりはしないが、マンダレーでの庶 民の足は完全にバイクである。交通ルールは無いに等しい状態で、逆走や蛇行しながらの追い抜きは日常茶飯事で、当然ながら交通事故の発生件数も急上昇して いる。町中にはバイクのショールームがだいぶ増えてきた。大通りを歩くと、いくつも日本や中国メーカーの店を見ることができる。
 町の郊外へ出る と、道路網が着実に整備されている様子が窺える。ヤンゴン~ネーピードー~マンダレー間の高速道路やマンダレー国際空港とつながる車道がほぼ完成し、マン ダレー周辺の車による移動はだいぶ楽になった。以前ならマンダレー空港から市街地までたっぷり1時間は要したが、新しい道を使った今回は40分ほどで到着 できた。その周辺の土地を大々的に開発するプロジェクトもいくつか挙がっているようで、数年後には平原が広がる光景が一変しているかも知れない。

「スシ」店も登場
  もう一点、今回のマンダレー行で衝撃的だったのが、マンダレーの路上に「スシ」の露店ができていたこと。ヤンゴンでは日本帰りのミャンマー人が「スシ」店 を開くことが多くて市民生活に定着してきた感があるが、マンダレーではまだまだ珍しい。バイクの往来と砂埃の中で食べるマンダレーの「スシ」の味はいかが なものだっただろう。躊躇して試さなかったのを、少し後悔している。

上智大学大学院 石川和雅

 

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