株式会社ホテルオークラ 様

株式会社ホテルオークラ 様

和製国際ホテルチェーンへ


2012年春開業予定の
「ホテルオークラバンコク(仮称)」
 日本を代表するラグジュアリーホテルブランドのホテルオークラが、アジア市場の開拓に向けて複数プロジェクトを推進中だ。世界の成長センターでありビジネスや旅行客の拡大が見込まれるほか、富裕層の厚みも増すアジア。ホテルネットワークを強化することで国際的知名度の向上を図っていく。

 

 2011~12年にかけて3拠点を立て続けにオープンする。2011年春にはマカオ・コタイ地区で整備中の大規模複合リゾート開発に「ホテルオークラマカオ」をオープンする予定。地下1階・地上32階488室の規模で、「落ち着き」と「安らぎ」をコンセプトとして、隣接するカジノや大規模プールとともにリゾートライフを演出する。2012年には台北に、さらにバンコクでもホテル運営に乗り出す。バンコクは、活動を東アジアから東南アジアに拡大する初めての拠点となるもので、世界中からの訪問客の多い同地で認知度向上と新規顧客の獲得を目指す。バンコクは上海に次ぎ在留日本人が多く、日系ブランドのホテル進出も期待されてきた。通称「大使館通り」と呼ばれる市中心部の「ワイヤレスロード」に位置し、世界で最も高所にあるという中空プールなどが注目。

 

 海外でのホテルデザインは、「和」のテイストと各地特有の文化の融合に努める。また、欧米系ホテルが宿泊サービスに重点を置くのに対して、オークラは宴会・レストラン&バーにも力を入れていること。「ホテルオークラ東京」などに見られるようにFB(料飲部門)の洗練度は高く、売上にも大きく貢献する。日本料理の「山里」はその代表で、先般の上海万博では日本館に出店。「ホテルオークラアムステルダム」の同店はミシュランの一つ星を獲得するなど世界的な評価も高い。日本的なきめ細かな接客とともに、海外でオークラをアピールする特徴となっている。

 

 2010年にグループ入りしたJALホテルズとのアライアンスでは、国際競争力の強化という共通のビジョンを持ち、海外でのネットワークも一気に拡大した。これにより顧客の利便性が大幅に向上。すでに予約サービスを共通化、顧客プログラムも2月から連携するほか、海外事業の人材基盤やマーケティング、資材調達、商品開発などでもシナジー効果を見込む。オークラは、高級路線で質の追求を維持したまま、このパートナーシップによるネットワーク拡大から利便性も強化。これまでカバーしきれなかった顧客あるいはホテルオーナーからの要望に、グループの幅広いブランドで対応していく。また、オークラは自社出資によるホテル経営が比較的多く、資産運営や財務管理に強みを持つのに対し、JALホテルズは第3者経営会社からの運営受託による、投資リスクが少ないフィー収入のビジネスモデルを得意とし、オーナーリレーションズのノウハウにも優れていることから、より一層強固なホテルチェーンとなるための補完関係にあるといえる。ともに「日本のおもてなしの心」を体現し、地域のナンバーワンホテルを目指す。